カラダ | ヨガジェネレーション: 2012年1月アーカイブ
〜陰ヨガで自分を知り、自分らしい生き方を見つける〜
ヨガジェネレーションでは陰ヨガのティーチャートレーニングやワークショップを企画し、
毎回大勢の方にご参加いただいています。
年々、この陰ヨガへの注目度が高まっているのを目の当たりにし、ではなぜ今、
陰ヨガがこれほど注目されているのだろうか?という疑問に、
オハナスマイル ヨガスタジオで陰ヨガのレギュラークラスを担当されており、
このコンテンツの監修者でもある渡辺純子先生に、ズバリお答えいただきたいと思っています。
ヨガジェネレーション(以下、ヨ):純子先生の陰ヨガとの出会いは?
渡辺純子先生(以下、純):
ビクター先生に出会ったのが最初というか、そもそも、陰ヨガを求めるというよりは、ビクター先生に会いたくて会いにいったというのが本当のところです。
ヨ:なぜビクター先生だったのですか?
純:当時わたしはホーチミンに住んでいて、彼はシンガポールのヨガポータルサイトであるヨガ・イン・アジア(
ヨ:おもしろいきっかけですね。
純:そうなんです。だから、もし彼がアヌサラヨガをやっていたら、アヌサラの道に進んでいたかも(笑)。他の流派だったらその流派に進んでいた可能性はありますね。ただし、陰ヨガ以上にここまでぴったりきていたかは疑問ですが。
ヨ:ビクター先生が陰ヨガをされていることはご存知だったんですか?
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純:知っていました。当時のわたしはアシュタンガヨガ、ビクラムヨガ、ヴィンヤサヨガなど、「陽」のヨガばかりやっていて、週6日、毎朝、プラクティスをしていたんですね。スタジオに行かない時も、自分の家で90分間しっかりとプラクティスをしていました。そんな中で、陰ヨガもやったことはあったのですが、「なにこれ!?ぜんぜんおもしろくない!!」って思ってました(笑)
ヨ:陽のエネルギーに満ちていたから。
純:そう、もう完全に陽だから(笑)動かない陰ヨガがおもしろくなかったんですよね。だからビクター先生だから陰ヨガ、という風には最初は結びつけて考えていなくて、ただビクター先生に会いに行こうということで、彼のクラスに参加しました。
ヨ:実際にビクター先生に会われて、陰ヨガを体験されてどうでしたか?
純:最初はフーンって感じでやっぱりなじめなかったんですけど(笑)。ただ、流派にこだわることなくいろんなヨガを学んでみたい気持ちはずっと持っていたし、開催場所もシンガポールとホーチミンから近かったし、このベーシックトレーニングは3日間だったので、いいタイミングでした。その後、少しずつ続けるうちに、自然に自分の中に陰ヨガが入ってきました。
ヨ:180°ガラッと意識が変わったのではないですか?
純:「陽」が極まっていたから、その180度逆に位置している「陰」も、すんなり入っていけたのだと思います。
ヨ:というと?
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純:陽のヨガをやっていると、やればやるほど「自分の中には、奥の空間がまだあるんじゃないか」というような自分をもっと知りたくなる意識がどんどん高まっていたのです。加えて、当時、仕事で自分の予想外、キャパシティ外のことが起きた時期でもあって。なので、自分の人生になんでこんなことが起きるんだろう、というような、ちょっと哲学的なことで、自分をもっともっと知りたくて、ヨガにはまったというのがあったから、どんどん奥の方へ、奥の方へ自分の内側を見ようとしていたんです。でも、陽ヨガで集中力を増したり、気持ちを落ち着かせても、まだ見えなくて行き着けない場所があると感じていました。やっても、やっても、これ以上身体も柔なくならないな・・・という� �体的な壁も感じていました。
ヨ:そんな時にビクター先生に、そして陰ヨガと巡り会って。
純:陰ヨガで、自分の内側の奥の方まで見られることを発見し、「あ、拡がった!」という感じで、より陽から陰の深さに入っていけました。物理的に言うと、もっと骨に近い深い芯の部分にアプローチできるようになったというか。
ヨ:求めていたものが、そこにあったという喜びでしょうか。
純:どうしても筋肉を締めると限界があるのですが、逆に緩めて呼吸でアプローチすることによって、筋肉よりももっと奥の方までアプローチできている感覚があって、心身ともに、特に精神的に、自分の中にまだこんなに空間があるっていう意識が持てたんです。自分のココロってまだ見えるな、本当のココロってなんだろう、わたしは今何を思って、何をしたいんだろう、といいうようなものが見えてくる、自分の深さも知ることができました。
ヨ:レギュラークラスの他に、2011年からはワークショップも開催されて、毎回大盛況ですね。生徒さんたちの反応はどうですか?
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純:「こんなに気持ちが良いとは思わなかった」とか「今まで使ったことのない部分を使っている気がする」「気持ちが落ち着いた」といった声が多いですね。柔軟性が高い方にとっては、「今までヨガがあまり効いた気がしなかったのが、陰ヨガはこんなに効いた!」という感想もありましたね。
ヨ:ではどんな方に陰ヨガをオススメしたいですか?
純:日常生活の中で忙しく動いている方や、交感神経が優位になり過ぎて、自律神経のバランスが偏っている方などですかね。そういう方々にとっては、バランスを整えて心身ともに落ち着いた状態を取り戻すために、いったん動きを止めるというか、忙しい状態をいったんリセットして、リラックスする時間が必要なのです。また、身体の堅い方にはより柔軟性を高めてあげるためにも必要ですし、運動不足の方にも無理なくやっていけるヨガなので、オススメです。そんなに激しい動きはないので、誰でもできるヨガということで、ぜひ陰ヨガをオススメしたいです。
ヨ:誰でもできるというところがポイントですね。
純:そうなんです。誰でもできるし、年齢関係なく、またヨガの経験も関係なくご自分のペースでできるというのが陰ヨガの魅力だと思います。年齢を重ねるごとに体はかたくなってきて、腰痛を起こしたり、膝関節の痛みを感じているお年寄りが多いですよね。おじいちゃんやおばあちゃんにも、是非陰ヨガをやってほしいです。
ヨ:陰ヨガのクラスやワークショップで一番伝えたいことはどんなことでしょうか。
純:日常生活で、毎日寝ますよね。寝るということは、エネルギーを貯めたり、疲れを取ります。それと同じように、動いている「陽」を補うように、陰ヨガを利用してほしいということですね。考えごとなどで頭が混乱してしまった時に、立ち止まって、自分をみつめる時間を持つために、陰ヨガを使って欲しいなと思っています。例えば、ジャンプする時も、いったんしゃがんで飛び上がるエネルギーを貯めますよね。その堪ったエネルギーがあるからこそ上に飛べる。貯めること、止まることは、一見つまらないものに思えるけれど、それも前進するには大切なことなんですよ。
ヨ:それでは最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
純:まず体験して欲しい!そして陰ヨガで、自分を知り、自分なりの生き方を見つけて欲しいです。
自分を知るためには、「動(陽)」だけでなく「静(陰)」とのバランスをとるために、立ち止まってじっとできる静かなエネルギーを持つことが大切です。すると、自分を深く見つめることができ、自分の中に空間が生まれます。自分の中の空間が広がることによって、それは自分を知ることにつながり、そこから何をすればいいか自然とわかってくるんですね。自分は何がしたいのか、自分は何が得意なのか、どういう風に生きていきたいのか、とか・・・どんなことが好きで毎日どんなことをするとハッピーになるのか、自然な笑顔はどうやって生まれるのか、など。
要するに、ココロとカラダがゆるむ時に人間は成長や前進をするものなんですね。日頃、仕事などをがんばり過ぎている人ほど、陰ヨガをやってホッとしてほしいです。陰ヨガを通してゆるんで自分を知る。そして自然な自分をみつけて欲しいです!
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